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発掘

Mcphee


 今さら言うのも気恥ずかしいのだけど、私の洋楽のベースは1970年代ロックにある。あるはず。あると思う。あるのか。ふは。この40年程あれやこれやと味わってきたが、しかし最近はすっかり遠のいている。70年代物はおろか、20世紀の音楽なんぞほとんど見向きもせず、世紀が改まったここ10年ほどのブツばかり物色している。

 …はずなのだが、どういうきっかけがそうさせたのか定かではない、ここ1年位、昔の音源を集め始める自分がいた。それがほとんど70年代前半の作品だったりするのはどういう訳だ。偶然か。必然か。すでに100点位に上るのではないか。ただし名のあまり通っていない、え、誰それ、なバンドやグループやシンガー達でほぼ占められている。まあいわゆる「発掘」だ。誰の何というアルバムなのか、とか、どんな味がするのか、とか、そんなことを一つ一つここに書き出すほどの意欲はないけどね。ふへへ。ま、気が向いたら。と言いつつひとつだけ紹介しよ。

 最近車でよく流しているのがMcPhee(マクフィー)というバンドのセルフタイトルアルバムだ。調べてみたら、オーストラリアの5人組で、1972年にリリースしたこのアルバム1枚で消えていったらしい。Faye Lewis(フェイ・ルイス)という名の女性ボーカルがグレイス・スリックばりの喉でぐいぐい歌っている。アルバム収録曲はすべてカバーみたい。で、一番の聴き物が「Superstar」だ。リオン・ラッセルがせっせとこしらえ、カレン・カーペンターの魔法で世界中に響かせたあの曲だ。

 が、カーペンターズ名義のそれとはまるっきり感触が違う。フェイはその太い喉でときにブルージーに、ときにソウルフルに歌い上げている。彼女を追いかけるギターの少ないフレーズがいい引き立て役になり、後半振りかけられる女性バックコーラスもゴスペルの風味豊かだ。

 まさにお宝発掘である。こんな経験は久しぶりだな。それにしても集めたはずのアルバムがあっちこっちに、しかも無造作に置かれて困ったことになっている。あれが聴きたいんだけどどこにいったんだ、などと部屋の中で「発掘」する図というのはなんなんだ。

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