« 梅雨入り前 | Main | この半年読んだもの »

 ある日、少女は伝えてきた。

「顔を見せてくれると、やっぱり雰囲気が明るくなります。元気になれます」


 ある日、少女は伝えてきた。

「今度イチゴジャムと梅ジャムを作ります。欲張ってオレンジマーマレードにも挑戦するかもしれません。うまくできるかなあ。おいしくできたら、持っていくので、食べてみてくださいね」


 ある日、少女は伝えてきた。

「ツバメの雛が5羽かえりました。皆元気で、とても可愛いです。去年は全部カラスに食べられてしまったけど、今年は反射板や鏡なんかを置いて対策とってるからきっと大丈夫だと思います。夏休み、私の家に寄ったときにはぜひ見てほしいです」


 ツバメはね、夏休みになる頃にはもう巣離れしてどこかに飛んでいってしまうんじゃないかな、とは、もちろん僕は返さない。

「ありがと。ジャムもツバメも楽しみにしてるよ」

 僕はそう答えた。


 君は何の気なしに伝えてくるのだろう。


 だけどね、君に伝えたいんだ。

 元気をもらってるのは僕の方さ。

|

« 梅雨入り前 | Main | この半年読んだもの »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11727/48710945

Listed below are links to weblogs that reference :

« 梅雨入り前 | Main | この半年読んだもの »