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道分かれ

 山を越えた隣町へ今日は久々の出張だった。そうなのだ。なまけものだって仕事をするのだ。ぶんぶんぶぶんぶーん。斉藤和義のCDをお供に車は快調に飛ぶ。はて。なんか景色に違和感があるな。なんでこんな昼間っから学生服姿が歩いているんだ。高校生か。いや、高校生にしては少し幼い。どう見てもありゃ中学生だな。サボってるのか。それにしちゃ数が多すぎる。はて。

 道すがら見かける中学生達は歩くものあり、ヘルメットかぶって自転車こぐものあり。皆同じ方角を目指しているみたいだ。その先は…。高校だ。あ、そうか。今日は入試の合格発表日だったんだ。

 車が高校前を通過するとき、案の定、正門周辺は制服姿で溢れかえっていた。正門を入るもの、たまっているもの、出てくるもの、弾けている連中がいるかと思えば、母親らしき人に肩をいだかれ、下を向きながら歩く少女も見かけた。いずれも様々な感情に心揺さぶられているんだろうなあ。なんだかこっちまで胸キュンだ。そうか。そういう季節だったんだ今。

 そういや、友人Kの教え子達はどうだったんだろう。「ヘルプ!」や「レット・イット・ビー」を歌ったあの少年少女達はどうだったんだろう。やっぱり悲喜こもごも…。きっと私がここで見かけた子たちと同じなんだろうね。


 まずは、選ばれた諸君。なにはさておき、おめでとう。誰が何を言おうが嬉しいよね。よかった、よかった。ここまで支えてくれた人、応援してくれた人、もしかすると君の知らないところでそっと見守ってくれてた人もいる。きっといる。それも君の想像以上の数の。どうか感謝を忘れずにね。

 そして、選ばれなかった諸君。形が目に見えてはっきり分かる挫折という名の経験を、もしかすると生まれて初めて、した諸君。挫折はね、人を成長させるのだ。間違いなく。というか、誰でも大きな挫折や失敗はいつかするものだ。しない人はこの世に一人もいない。そもそも挫折や失敗を経験しない人に君は魅力を感じるか。…なんだかエラそうなこと言ってるな私。しかも、ありきたりで上っ面をなぞってるだけじゃん。ふへ。ごめん。だいいち、こんなこと今の君には伝わらないかもしれない。どんなに顔はにこにこしてても心に傷を負った君には慰めにすらならないかもしれない。よし、今夜は飲み明かそう。俺がつき合ってやるよ。なに。未成年とな。気にすんな。まあ、私の戯言はそのうちまたゆっくりと。

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