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待ち人来たらず

 今から10年ちょっと前、ブログなんぞ無かった頃、ニフティが運営するフォーラムFBEATの【洋楽温故知新】という場所に夜中、こんな書き込みをした。

 今日の私は疲れている。頭はぼーっとし、目はしょぼしょぼだ。よせばいいのに、そんな日でも好きな音楽は欠かせないとくる。

 昨日はElvis Costello、Stevie Wonder、Bjork、The Dirty Dozen Brass Band。んで、今日は今日でChicagoのライブ、Prefab Sprout、Spooky Tooth、Queen、Bruce Cockburn。まぁ通して全部じゃなくて、つまみ食いだったけど。

 早く寝ろよ。そんな声をかける自分もいるのだが、寝る前になにか聴きたい。この疲れた体を包んでくれそうなやつ。近くに置いてあるCDでいうと、Bread? All About Eve? Lee Ritenour? 山下達郎? やっぱり村松健? うんにゃ、どれも手が伸びない。

 ああ、これだ。中森明菜の『歌姫』だ。「片想い」を聴きたい。

 うわぁ。このイントロ。旋律。そっと綴る歌声。全身が溶けてくよぉ。誰かのカバーだけど、それが誰のだったかなんてどうでもいい。思い出すことが今は無意味だ。……あ、終わっちゃった。も一回聴こう。ふわふわふわ。

 とりたてて明菜のファンじゃないけど、この曲だけは降参だ。特に今夜は。

-1997/10/19 00:10-

 そうなんだ。今思えばあのときだったんだ。彼女を意識し始めたのは。

 それまでは、明菜といえば2ndシングル「少女A」1曲で終わり、な存在でしかなかった。「飾りじゃないのよ涙は」も「ミ・アモーレ」も「Desire」もどれもこれもが私の80~90年代を通りすぎていくだけだった。音楽とは無縁な彼女自身のいくつかのスキャンダルが印象に残るくらい。97年当時なら、いわゆるアイドルといえば、私にとってそれは森高千里しかいない。

 そんな私に柔らかくしなだれかかってきたのが、上の明菜なのである。その後、彼女がこの路線をゆっくりと進め、今に至っているのは周知の通り。というのはオマケの話。


 この夏、そんな彼女のライブをTVで見た。スポットライト一つ落としたステージ。しっとり語りかけるように歌う彼女が座るのは小さなスツール。漂わせる雰囲気はまるでスタジオ・ライブというか、トーク・ライブのそれである。あのときのままだ。私を溶かしてしまった明菜のままだ。そんな明菜が変わらず目の前にいる。

 即座に注文したDVDがまだ届かないのはなぜ。なぜなんだ。こんなに待ってるんだぜ。もう限界だ。今すぐ飛んでこいよ明菜。何。まだ無理なの…だって。んじゃこれから奪いに行く。待ってろ俺の明菜。

Akina

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