« 君じゃなくてもよかった | Main | エレカシかくあるべし »

月が昇れば

Kazuyoshi_tsuki
 師走も目の前。もうこれで人生何度目になるんだろう、ないつもの1年の終盤に入っている。ということとは関係ないと思いたいが、相変わらず身の回りは慌しい。今月も突然の「別れ」を二つも数えてしまった。二人とも私にとって大切な仕事仲間である。平均寿命の半分程度で逝っちまうんじゃねえよ馬鹿。残された子供はまだ小学生なんだぜ。俺だってまだガキなんだぜ。

 こんなことが度々続くと、私も人生そろそろいいかな、なんて思わなくもない。そんな瞬間がある。十分好き勝手なことしてきたし。思い残すことは無い気がする。アメリカに残してきた第二のパパやママにもう一度会ってはおきたいけど…。好きな女と宇宙のどこかにでも消えちまいたい。…おいおい、一人で行けよ。誰かを道連れにすんじゃねえよつかけん。

 とか言いながら、せっせとCDを買ってる年末恒例の私がいるのはどういう訳だ。…まぁいいか。私ゃ気まぐれなのだ。昨日は昨日。今日は今日。明日は明日。


・Al Kooper 『White Chocolate』
・Neil Young 『Fork In The Road』
・Jimi Hendrix 『Stockholm Concert 69』
・Bob Dylan 『Together Through Life』
・ 〃    『Tell Tale Signs』
・くるり 『魂のゆくえ』
・曽我部恵一BAND 『ハピネス!』
・椎名林檎 『三文ゴシップ』
・山下達郎 『タツロー・フロム・ナイアガラ』
・EGO-WRAPPIN' AND The GOSSIP OF JAXX
 『EGO-WRAPPIN' AND The GOSSIP OF JAXX』
・小野リサ 『Cheek To Cheek』
・ 〃   『Look To The Rainbow』
・エレファントカシマシ 『昇れる太陽』
・斉藤和義 『月が昇れば』
・ 〃   『Collection“B”1993-2007』
・逆鱗×斉藤和義 『Fish Story』


 ここ1ヶ月ほどで溜まったCDだ。予約中のブツを含んでるけど。それにしても、近頃洋楽がめっきり減った。

 この中で一番新しく手に入れたのは斉藤和義の『月が昇れば』である。和義についてはここで何度か取り上げているので今更言うべきことはない。少なくとも日本のミュージシャンで一番多くその作品が私のライブラリーにある、そんな存在なのだ。ピアニスト村松健といい勝負だ。

 『月が~』は、久しぶりに和義がほぼすべての楽器を担当して仕上げた"自己中"アルバムだ。私が初めてぶん殴られた『ジレンマ』以来じゃないか。しかし、冬はスコットランドの海岸に吹きつける北海からの強風に耐えうるフィッシャーマンズの厚手セーターのようなごわごわした肌触り、ざっくり感、シンプルさは、残念ながらここにはない。サウンドにも。歌詞にも。漂うのは欲張ったカラフルさ。それがちょっち不満。

 が、彼のこの最新アルバムを最近よく聴いている。思い残すことはない、とホザいた私であるが、彼のライブをまだ一度も見たことがないのだ。ここ地方都市の小さなライブハウスで数年前開かれた彼の小さなステージを私はスルーしている。思い残すことがまだあったのだ。

 来年2月初旬。彼は再びこの町に来る。この町に月が昇る。

 消えるのはそれからでもいい。

|

« 君じゃなくてもよかった | Main | エレカシかくあるべし »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11727/46852984

Listed below are links to weblogs that reference 月が昇れば:

« 君じゃなくてもよかった | Main | エレカシかくあるべし »