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MUSIC 2008年の収穫・上

 なーにが2008年の収穫だ。豆を投げつけられた連中だってもう立ち去ってる時期じゃないか。プロ野球キャンプも河津の桜も真っ盛り。まったくこんな泡の抜けた去年のクリスマス・シャンパン飲ませてどうすんの。

 という訳で、さっさとアップして私もこの場を去るに限る。いそいそ。とか言いながら、一言二言くらいはそっと残していくのであった。ご免っ。

 第1位から5位までである。WilcoとRufusがいつも上位に来るのはここ数年のお約束。『Being There』に見る"弾け"とか"歪み"だの、『Yankee Hotel Foxtrot』に染み出す"狂い"とか"無力感"だのにはもうお目にかかれないのかな、と思わせたその後のWilooであるが、気負うことなく真面目に音楽している姿にいつだってぶれはない。また、デビュー・アルバムや『Poses』、『Want Two』で私を翻弄し続けるRufusだって、すっかり私のお気に入りとなってしまっている(『Want One』はちょっと引くけどね)。斉藤和義のカバー・アルバムは、カバーを飛び越えている。『I Love Me』のようなオリジナル盤を凌駕しているのは、だから困ったもんである。かつて『Candyfloss And Medicine』で私を揺さぶり、包み込んでしまったEddiは、和義同様、カバー・アルバムでまたもや私をころりと参らせてしまった。くしょっ、ロバート・バーンズに嫉妬だ。

 今回の5作品の中で一番の驚きはRivers Cuomoの『Alone』だ。彼の紡ぐ旋律がこれほど良質だとは。彼の発する歌声がこれほどひりひりしてるとは。ときに痛々しささえ感じさせるこれらはあまりに無垢であり、壊れてしまいそうであり、美しく愛おしい。デモ・トラック集であるがために剥き出しにされた彼の本質がここにある。Weezerというコーティングを施さないこうした「未完成品」は、私にとって「完成品」である。だったら1位にしろよ、とは言わないこと。ベスト5に一つも去年のブツがないじゃないか、とも言わないこと。ふは。…どこが一言二言なんだ。


 <BEST1~5>
01wilco_skyblue
1 Wilco  『Sky Blue Sky』  07年


02rwainwright_stars
2 Rufus Wainwright  『Release The Stars』  07


03riverscuomo_alone
3 Rivers Cuomo  『Alone』  07


04kazuyoshi_aka
4 斉藤和義  『紅盤』  07


05eddireader_burns
5 Eddi Reader  『Sings The Songs Of Robert Burns』  03

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