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エレカシ怒涛の六十曲

 いつぞや書いた通り、私はエレファント・カシマシについてはビギナーである。ここ2、3ヶ月でアルバム13枚(含むベスト盤)をまとめ聴きしたにすぎない。さすがに最近少し距離を置いてはいるが、だからといって洋楽に戻ることを簡単に許してはいない。それだけインパクトがあったということだ。こんなん斉藤和義以来である。困ったもんだ。いや、困ってない。困ってないぞ。

 で、ついでにオムニバスを作ってみた。みやじーー。というのも斉藤和義のときと同じ。せっちゃーーん。ところで気に入った曲をリストアップしたらばお代官様、ろ、60品にもなっちまっただよ。どうしたもんだ。未聴の最新作『町を見下ろす丘』から当然エントリーはないぞ。ベスト盤に収録、であるがゆえにその一部しか聴けない初期アルバム5枚からはほとんど集まってないぞ。それでも60曲も集まっちまっただよ奥さん。


 【ELEPHANT KASHIMASHI COLLECTION】

01 デーデ
02 やさしさ
 ベスト盤収録の4曲(from1stアルバム(1988))からは大してそそられない「ファイティングマン」と「星の砂」を外し、上の2曲を入れてみた。「デーデ」を聴いていると清志郎じゃねぇのかこいつは。てな声におそらく無頓着なミヤモトヒロジの佇まいがよろし。

03 優しい川
04 サラリ サラ サラリ
05 ポリスター
 2ndアルバム(88)からは「おはようこんにちは」を含めた3曲しか聴けなかった。お気に入りはそれを外した2曲である。なお「ポリスター」はオリジナル未収録。

06 珍奇男
 3rd『浮世の夢』(89)からは「浮雲男」と「珍奇男」の2つしか味わえなかったが、「珍奇男」の強烈さがこのアルバムをフルで聴けっ聴くのだっ聴かんかいワレと三段活用で私に訴えてくる。

07 絶交の歌
08 日曜日(調子はどうだ)
09 道
10 寒き夜
 4th『生活』(90)からは「男は行く」と「too fine life」、5th『5』(92)からは「曙光」を聴いてみたが、大したことはなかった。したがってオムニバス収録はゼロ。
 さて、いよいよここから全曲聴くことのできたアルバムが登場する。まずは6th『奴隷天国』(93)だ。「絶交の歌」は私にとって唯一のリアルタイム・エレカシである。武士にも勤皇の志士にもあるいは明治・大正の書生にも思える二人のやりとりは今こうして聴き返しても新鮮だ。味わい深い「寒き夜」も忘れてはなるまい。

11 甘い夢さえ
12 孤独な旅人
13 Baby自転車
 かたや7th『東京の空』(94)には「甘い夢さえ」以外にこれといって見るべきものがない。近藤等則のペットが突き刺さるタイトル曲は印象に残るもこの旋律では長尺だ。つづく8th『ココロに花を』(96)も似たようなもんだ。収穫は「孤独な~」と「~自転車」2曲だけ。アクの強い『奴隷天国』の後だっただけに物足りないのかも。

14 昔の侍
15 赤い薔薇
16 月夜の散歩
17 今宵の月のように
18 さらば青春
 9th『明日に向かって走れ ~月夜の歌~』(97)からはなんとか4曲選ぶことができた。しっかし「昔の侍」のような詩をさらりさらさらと歌うんだねミヤモトヒロジは。こんな歌い手はいない。
 なお、「さらば青春」はアルバム未収録。シングル・リリースのみかな。

19 真夏の星空は少しブルー
20 寝るだけさ
21 Tonight
22 おまえとふたりきり
 10th『愛と夢』(98)は後半に良質な作品が並んでいる。前半はちょっとね。

23 ガストロンジャー
24 情熱の揺れるまなざし
25 I Am Happy
26 コール・アンド・レスポンス
 11th『GOOD MORNING』(00)1曲目の「ガストロンジャー」。撃ちまくる機関銃だなまるで。これに近い感触を持つのが斉藤和義が次々にことばを繰り出していた「幸福な朝食 退屈な夕食」(97)かな。ただ、和義の投げつけてくることばの羅列の方がある意味「ガストロンジャー」よりこちらのイメージを膨らませてはくれる。

27 Sweet Memory
28 石橋たたいて八十年
29 始まりはいつも
30 孤独な太陽
 企画アルバム『Sweet Memory ~エレカシ青春セレクション~』(00)より3曲選ぶ。浮いてる「孤独な太陽」はシングル・リリース(01)のみ。あ、桑田佳祐のブツじゃなくってよ。てよてよ。桑田なら「な」じゃなく「の」でんがな。がながな。

31 部屋
32 女神になって
33 面影(おもかげ)
34 暑中見舞 ~憂鬱な午後~
35 秋 ~さらば遠い夢よ~
36 真夏の革命
37 あなたのやさしさをオレは何に例えよう
38 クレッシェンド・デミネンド ~陽気なる逃亡者たる君へ~
 12th『ライフ』(02)はお気に入りアルバムの一つだ。10曲中7曲も選んでしまった。この頃になると演奏はかなり洗練されている。ある意味ポップだ。が、ポップな音に油断していると足元をすくわれかねないのがミヤモトヒロジの世界である。危ない、危ない。
 がなりたてないボーカルにここでも連想するのは斉藤和義だ。とりわけ「暑中見舞」の出だし。
 「クレッシェンド~」は13th『DEAD OR ALIVE』(02)ちゅうミニ・アルバムより。

39 生命賛歌
40 俺の道
41 どこへ?
42 季節はずれの男
43 勉強オレ
44 ラスト・ゲーム
45 ロック屋(五月雨東京)
46 心の生贄
 これも入れ込んだアルバム14th『俺の道』(03)より。なんと8曲も、だ。「生命賛歌」から「俺の道」への流れは絶品である。

47 化ケモノ青年
48 地元の朝
49 生きている証
50 必ずつかまえろ
51 イージー
52 傷だらけの夜明け
 ようやく手に入れた15th『扉』(04)に最初は戸惑わされた。が、それも束の間。入り込んでしまうのにさほど時間はかからなかった。なんといっても「地元の朝」に尽きる。両親への思いをロックという手段を用いてこれほど真正面から表現した作品を他に私は知らない。

体の全て使い尽くして死にたい

宮本ヒロジはそう声を絞り出す。最後に転調する旋律も鳥肌もんである。

53 平成理想主義
54 達者であれよ
55 友達がいるのさ
56 人間って何だ
57 夜と朝のあいだに...
58 定め
59 今だ!テイク・ア・チャンス
60 風
 おまいはスティーヴン・タイラーか。おまいはジョー・ペリーか。なんてツッコミを入れたくないわけではないが、まぁそれはご愛嬌というもの。『町を見下ろす丘』を残す今、私にとって最強のアルバム16th『風』(04)である。ここからも8曲選んだ。ホントは全曲収録したかったのだが、それじゃあ身も蓋も無いってもんで。しぶしぶ。このアルバムを聴いていると、もうミヤジの独壇場ではないことに気づかされる。彼を含むバンドが一つの塊となって渦巻き、弾けている。
 「平成理想主義」から「友達がいるのさ」までの流れには狂わされたこと狂わされたこと。最後に登場する「風」の淡さも出色である。

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Tracked on Aug 30, 2006 at 14:28

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