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MUSIC 2004年の収穫

 ほとんど旧譜わずかに新譜
 ほとんど洋楽わずかに邦楽

 <BEST6>
1 『The Howling Hex』  Neil Michael Hagerty  03
2 『The Life And Death Of An American Fourtracker』  John Vanderslice  02
3 『The Randy Newman Songbook Vol. 1』  Randy Newman  03
4 『Seis De Mayo』  Trey Anastasio  04
5 『A Ghost Is Born』  Wilco  04
6 『Surface』  Sportsguitar  00


Hagerty_howling
 96年のCake『Fashion Nugget』に脳髄や五臓六腑をくにゃくにゃこねくりまわされた感触とどこかしら似たようなものをニール・マイケル・ハガティの『The Howling Hex』に感じる。ケークが忍ばせていたポップな隠し味はハガティには見えにくいけどさ。アクの強いこの出汁が邪魔してるのかもしれないな。ふーむ。…なにがふーむだ。ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ1曲目聴いただけで。並べたゴタクなぞドブに捨てちまえ。四の五の言わずに黙って身を任せていられないのかこの快楽の泥沼に。


Vanderslice_life
 ジョン・ヴァンダースライスの『The Life And Death ~』は選りすぐりの楽曲とジョンの声質、そしてなにより各楽器の響かせ方がたまらなくいい。なんでこうも共鳴、共振しちまうんだ私の波長と。カラくなりそうでならない。苦くなりそうでならない。甘くなりそうでならない。ぎりぎりのところでどれもが踏みとどまっている。辛うじて保たれたこの絶妙なバランスはきっと危うい。風よ吹け。


Newman_songbook
 ピアノ1本に淡々と向き合うランディ・ニューマンか。このセルフ・カバー集を聴いていると目の前の仕事やらしがらみやらあれやこれやなどもうどうでもよくなってしまう。…いつものことだろ。全部窓から放り投げて畳の上にでも寝転がっていればいいや。…転がってるだろがいつも。熟成したボーカルのまろやかな味わいとピアノの静謐さによってユーモアと毒がそこにそのままある。諧謔と風刺と。ペーソスと憐憫と。そのままたたずんでいる。背中に隠し持った深い愛情の悲しいほどにひねくれた表現。みんなそのまま。みんな美しい。みんな飲んじまえ。


Wilco_ghost
 卵の殻を割って出てくるオバケはぼくらの中にこそあるんじゃなかろうか。前作『Yankee Hotel Foxtrot』で見せた痛みの次にこういう幽霊を産み落とすときたもんだウィルコは。トレイ・アナスタシオも先が読めないがこのウィルコも読めない。ここから先どこに向かうんだろ。いつだって期待しているのだ…けどそれと同じくらいの不安がつきまとう。どうしてそう次々に創るの。産み出すの。どこへそしていつまで歩を進めるのウィルコ。


 <次点(アルファベット順)>
 『Love Songs For The Hearing Impaired』  Dan Baird  91
 『Better Days』  The Butterfield Blues Band  73
 『Untitled/Unissued』  The Byrds  70
 『Joe Cocker!』  Joe Cocker  69
 『The Valentyne Suite』  Colosseum  69
 『Mambo Sinuendo』  Ry Cooder  02
 『Trust』  Elvis Costello  81
 『The Ultimate Charlie Daniels Band』  Charlie Daniels  02
 『The Best Of』  Family  73
 『ThirdShiftGrottoSlack』  Jay Farrar  02
 『Hymns』  Corey Glover  98
 『Diamonds On The Inside』  Ben Harper  03
 『It's A Beautiful Day』  It's A Beautiful Day  69
 『Earthbound』  King Crimson  72
 『A Shout Toward Noon』  Leo Kottke  86
 『South Of I-10』  Sonny Landreth  95
 『Sings』  Monty Python  89
 『Grievous Angel』  Gram Parsons  73
 『Amnesiac』  Radiohead  01
 『Carlos Santana & Buddy Miles! Live!』  Santana  72
 『加爾基 精液 栗ノ花』  椎名林檎  03
 『Trace』  Son Volt  95
 『Life On Other Planets』  Supergrass  02
 『Cricklewood Green』  Ten Years After  70
 『Cross-Country』  Toni & Terry  73
 『あなたと死にたい私』  内田高子  98
 『March 16-20, 1992』  Uncle Tupelo  92
 『Jasmine Nightdreams』  Edgar Winter  75
 『Time And A Word』  Yes  70
 『I Am Sam』  original soundtrack  02


 <未聴 WANTED(アルファベット順)>
 Bright Eyes 『Lifted Or The Story…略』 02
 Cake 『Pressure Chief』 04
 Cracker 『Country Sides』 03
 Jay Farrar 『Stone Steel & Bright Lights』 04
 The Finn Brothers 『Everyone Is Here』 04
 Mike Gordon 『Inside In』 03
 Jesse Harris 『While The Music Lasts』 04
 Honeydogs 『10,000 Years』 04
 Idaho 『Levitate』 01
 Rickie Lee Jones 『Evening Of My Best Day』 03
 The Kingsbury Manx 『Aztec Discipline』 03
 小島麻由美 『パブロの恋人』 04
 くるり 『アンテナ』 04
 Perpetual Groove 『All the Everything』 04
 Eddi Reader 『Driftwood』 02
 Eddi Reader 『~ Sings The Songs Of Robert Burns』 03
 斉藤和義 『青春ブルース』 04
 Ron Sexsmith 『Retriever』 04
 Elliott Smith 『From A Basement On The Hill』 04
 Umphrey's McGee 『Anchor Drops』 04
 Rufus Wainwright 『Want Two』 04
 Paul Westerberg 『Folker』 04

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Tracked on Jan 13, 2005 at 21:49

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