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マイ・オムニバス VOL.21 前

【ギター小僧ひとり行く】 75年 5/10

01 拝啓トルーマン大統領 / シカゴ
02 ユー・アー・ユー / ギルバート・オサリヴァン
03 バッド・タイム / GFR
04 誘惑のロックンロール / クイーン
05 ジャニアリー / パイロット
06 トランプルド・アンダーフット / レッド・ツェッペリン
07 哀しみの恋人達 / ジェフ・ベック
08 ヤング・アメリカン / デヴィッド・ボウイ
09 素晴らしきカントリーボーイ / ジョン・デンバー
10 ラヴィング・ユー / ミニー・リパートン

 後に彼の七変化をまざまざと目にすることになる。アメリカに渡ったこのときは確か三つ目くらいのお色直しで「変化」と呼ぶにはまだ早かった。やれアメリカのリスナーに媚びただの、やれソウルに接近しただのと世間が騒いでた記憶が残るがなに騒いでんだ。ファンキーでいいじゃない。弾んでるじゃない。突き抜けてるじゃない。明るさがいいじゃない『Young Americans』の。こうしてボウイからまた私は目を離すことができなくなったのだ。ベルリンに篭ってしまうまでは。

 『Rainy Day Music』を最後にアルバムを出してくれないもんでここんとこちょいとご無沙汰な私のお気に入りThe Jayhawksが『Tomorrow The Green Grass』で取り上げた「バッド・タイム」はこのアルバムの聴きどころの一つといっていいだろう。うーむ、グランド・ファンクは偉大なり。「アメリカン・バンド」でトッド・ラングレンが初めて掘り当てた彼らのポップという良質な水はあとからあとから涌き出ていたのだ。「ウォーク・ライク・ア・マン」、「ロコモーション」、「シャイニン・オン」、「オー・ワンダフル」、「テイク・ミー」あれやこれや。今振り返れば次々にリリースされた彼らの70s中盤のシングルはどれもがこちらの予想を心地よく"裏切って"くれている。試みられるある種の実験に一瞬ありゃりゃ、と反応させるも一度耳にしたらまず剥がれ落ちない美味しいサビをどのシングルにもしっかり用意してあるのだ。この曲はここだっ!ちゅうツボを押さえてるというか。
 よくぞこんな重低音をんぶぶぶぶぶぅんと鳴らせるものだと感心しつつ近所迷惑なぞ知るもんかと思いっきり流す2ndアルバムの1曲目やら、写真集などからでしか想像できない"嵐の後楽園"に一番近いと思い込んでた『Live Album』のぴーんっと張った糸やら、に触れるのはこうした70sを過ぎてからである。順序が逆だなや。

 冬は星が美しい。ということとは関係なくジェフ・ベックの「Diamond Dust」はアルバム『Blow By Blow』の美しいフェイドアウトだ。この曲を聴いてるとダイヤモンド色やら虹色やらに輝く無数の星の屑が目の前をきらきらと流れていく。それを見ている自分は宇宙空間を漂っている。なんで。刻まれるジェフのギターとファンキーなベースや硬質なドラムスのコンビネーションが微妙にずれる1曲目「You Know What I Mean」のイントロに始まり先の「ダイヤモンド~」で終わるこのインスト・アルバムは私にとって彼のNo.1だ。『Wired』のテンションの高さは文句ないのだがこちらの体調を整えておかないとキツイ。やっぱり『ブロウ・バイ~』だよな。ってもシングルカットされた「哀しみの恋人達」は外してほしかった。同じ叙情でも「ダイヤモンド~」のそれとは全然違うぞ。
 それにしてもちょっと前の『Who Else!』や近作『Jeff』の尖がりぶりったらない。永遠のギター小僧とは君のことを指すのだジェフ。同じく息の長いクラプトンがすっかり丸くなってきているのとは大違いときたもんだ。ところでペイジは何やってんだ。


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