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幻の257

 「僕はイチローのファンだから、ヒットにして記念のボールをつかむのも悪くないと思ったんだけどね」

 アスレチックス左翼手のバーンズは試合後こう言って笑った。

 カリフォルニア州オークランドで行われたマリナーズとの最終戦。ここまで3打数1安打と「王手」をかけていたイチローがレフトに打ち上げた球はひょろひょろと失速し左翼手のはるか手前の芝に向かって落下し始めた。…が、バーンズが猛ダッシュの前進でこれをグラブの中に捕らえたのだった。

 次の打席を空振り三振で終わったイチローが、シアトルに戻った翌日、キン、コン、カン。「達成」と「塗り替え」をあっけなく果たし、大渦の中にいたのはご存知の通り。様々な人の様々な事後コメントを聞かされたが、多すぎるせいもあろう。その大部分が記憶に残らない。事前の中に残っていた。

 事前といえば、先月中旬頃のコメントもまだ記憶に残っている。本人のだ。それをついでに紹介してやり過ごそ。何を。え? いや、だから、お、お、おむ…らいす。違うぞ。


勝てなきゃ個人成績の意味がないと言う人がいますが、そんなことはないです。…略…僕らはプロ。どれだけ自分が楽しんで、どれだけ見ている人を楽しませるか、…略…チームの勝ちをなかなか期待できない状況でも、ファンには何かの楽しみを提供していかなければならない…後略…
                                ── イチロー

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