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マイ・オムニバス VOL.11 後

【スティーヴィーこの1曲】 73年 7/11

11 ミスター・デッドライン / ヴィグラス&オズボーン
12 ザ・グルーヴァー / T・レックス
13 ピロー・トーク / シルビア
14 フリー・エレクトリック・バンド / アルバート・ハモンド
15 サンシャイン / スティーヴィー・ワンダー
16 ゴーイング・ホーム / オズモンズ
17 死ぬのは奴らだ / ポール・マッカートニー&ウィングス
18 スクィーズ・ミー・プリーズ・ミー / スレイド
19 愛の絆 / シカゴ
20 ヘル・レイザー / スウィート

 平易な歌詞 on忘れられることを拒むメロディ onマイナー・コード。イントロから繰り返されるアコギのリフ。かぶさるドラムスに遅れまいとする弦楽器。「秋はひとりぼっち」の色はやわらかくぼやけてゆく。甘く儚い夢のようだ。
 かたや溢れるメジャー・コード。大西洋を越えカリフォルニアまで飛ぶスピーディな展開。それを支えるリズムの弾力感。「ミスター・デッドライン」は濃いオレンジに染め上げられてゆく。色鮮やかなドリームだ。
 この「秋は~」と「~デッドライン」は見事な線対称を成す。そうなのだ。ヴィグラス&オズボーンという名は色合いの違うたった2曲で少年の胸に力強く刻印されてしまったのだ。焼きゴテだよまるで。

 なんでこんな曲に、と今なら思う「ピロー・トーク」。からしたたる甘い蜜にどうにかなってしまっていたのだ当時は。どうしたらこんなにも甘ったるくとろける声が出せるのだろう。あいあいあいあ~い。いいなぁ女は。何が。

 ふーむ、なるほど。こりゃ金をかけただけのことはあるわなぁ。という曲はそこらにごろごろ転がっていそうで実はそうそうお目にかかれる訳ではない。その数少ない例の一つが「死ぬのは奴らだ」なんだと思う。くだんの『007』を見ていようが見ていまいが、つまり、サウンドトラックという制約を知ろうと知るまいと、この曲の構成、スリル、ポップさはぎりぎりのところで調和し、デリケートなバランスを保っていることが見て取れる。いずれかの要素があとほんのわずかでもでしゃばっていたら、あっという間に崩れ去るのだこの組曲は。ビートルズ時代の作品、その後のソロ時代の作品とはまたひと味違った、しかし、やはりポールにしか作り得ない短くも濃厚な一品だ。

 全作品の中から、というのは無茶として、それじゃシングルに限るならどれを選ぶ。という問いかけにも、やはり私はかなり悩む。優柔不断なの。おほほ。スティーヴィーの出したシングルから3つ、と迫られてそこのあなたならどれを選ぶだろう。「マイ・シェリー・アモール」? 「スーパーウーマン」? 「迷信」? それとも「心の愛」? はたまた「汚れた街」? 「悪夢」? 「リボン・イン・ザ・スカイ」? 「一千億光年の彼方」? 「愛するデューク」? …ああ、きりがないのだ。私なら…えーと、それじゃ「サンシャイン」にしとこ。それじゃってなんだそれじゃって。っても、明日になれば変わるかもしれないの。煮え切らないの。うふふ。え?あと二つはって。そうね、「I Wish」と「一千億光年の彼方」にしとこ。今夜はね。んじゃおやすみなさい。


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