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マイ・オムニバス VOL.1

 そろそろ白状してしまうが、このブログにアップしている記事、それも音楽絡みのものはいつかどこかで書いたそれをベースにしているものが少なからずある。今回から始める「洋楽マイ・オムニバス」シリーズも怪しいぞ。とか言いながら、ぬけぬけと始めてしまうイケナイつかけんである。手元にある灰皿やマグカップや猫など、モニターめがけて思う存分投げつけてほしい。

 さて、このシリーズは70s洋楽に対する私のオトシマエといっていい。「オトシマエ」。なんていい響きなのだ。「音しまえ」というフレーズには一瞬よろめいたがダメだ。ハタチの「お年前」はもっとダメだ。「落とっしまえ」は文句なくダメだ。何訳分かんない枕を振ってるんだおまえは。

 近頃聴いてるCDといえばそのほとんどが90年代後半~現在の近作で占められてる私には、70年代や80年代モノを聴いて心ときめく体験がめっきり少なくなってしまうのは当然のことなのか。あの熱い思いはどこに行っちまったんだ私のルーツ70sに対する。などとうだうだしてても仕方がないので、とってつけたようにオムニバスを作ってみた。性懲りもなくこれで3度目のチャレンジになる。約1年かけて完成したくだんのオムニバスは全部で30巻ちょうど。むはは。見事だ。そうしようと思ってこうなったんじゃないのが見事だ。…自分でほめてどうする。

■VOL.1 
【ヴィーナス誕生】 1970年 1/2

01 ヴィーナス / ショッキング・ブルー
02 ダウン・オン・ザ・コーナー / CCR
03 ミスター・マンデイ / オリジナル・キャスト
04 明日に架ける橋 / サイモン&ガーファンクル
05 恋のほのお / エジソン・ライトハウス
06 アメリカン・ウーマン / ゲス・フー
07 イエロー・リバー / クリスティ
08 ABC / ジャクソン5
09 ナナ・ヘイヘイ・キス・ヒム・グッドバイ / スティーム
10 レット・イット・ビー / ビートルズ
11 悲しき鉄道員 / ショッキング・ブルー
12 長い夜 / シカゴ
13 雨にぬれても / BJトーマス
14 男の世界 / ジェリー・ウォレス
15 遥かなる影 / カーペンターズ
16 悲しみの兵士 / シルヴィ・バルタン
17 いとしのセシリア / サイモン&ガーファンクル
18 オールライト・ナウ / フリー
19 サークル・ゲーム / バフィー・セントメリー
20 霧の中の二人 / マッシュ・マッカーン
21 ミスター・ロンリー / レターメン

 ごらんの通り、いわゆるヒット・チャートを賑わしたであろう品々ばかりであり、巷に溢れるオムニバスとなんら変わるものではないのが結果として悔しい。が、たとえ後追いにせよ、鼻垂れ坊主がいつかどこかで刷り込まれたブツには違いないのだ。楽曲や演奏や歌われてる内容が優れてるだのどうのはこの際二の次で、あれもこれも収録してみた。

 この第1巻に限るなら、リアルタイムは「レット・イット・ビー」だけだと思う。それも繰り返されるサビのフレーズだけ。小学校は給食の時間、教室のスピーカーから毎日のように流れていたのはまぎれもなく「れりぴ~」だったのだ。だいたいビートルズという名を知るのもしばらく先の話。当時の鼻垂れにとって洋楽なぞ未知のエリアにあり、そもそも音楽といえば歌謡曲しかなかった。というより、顔のどこかに砂や泥をつけ葉っぱかなにかで切った傷が手足にできてることなど知らずに夕方遅くまで遊び呆けるごく普通の小僧だったのである。スピーカーから流れ出る音楽より時間や場所によって違って聞こえる風や水の流れる音、に耳を澄ませていたのだ。自転車を引く豆腐屋のおやじが吹くラッパの音につられては家を飛び出していたのだ。

…てな話ばかりしてても埒があかないときた。えーと、上の収録21曲中、今もって胸を焦がすのはショッキング・ブルーの2品とシルヴィ・バルタンの1品かな。「ヴィーナス」の永遠に色褪せないカッコよさについてはなにを今更、である。とりあえず長い長いオムニバスの幕開けはこれじゃなきゃ絶対ヤなのだ。んで、シルヴィの「悲しみの兵士」は、いきなり打たれるドラムスとそれに導かれるシャンシャンな鈴のイントロ、節目節目に突然顔を出す下世話な響きのホーン、そして転調の鮮やかさ、で決まり。残念ながら彼女のボーカルにはあまりときめかない。ついでながら、ところどころ何か喋っては消えていく男にはさらにときめかない。この路線なら「甘い囁き」で絡み合うダリダとアラン・ドロンに勝るものなし。

 そういえば、エコパスタジアムでは今U-23がロシアA代表相手に頑張っているんじゃないか。いいのかこんなん書いてて。おっ、いいぞその横っ飛び。体中にみなぎるその気迫は闘莉王に負けていない。GKはやっぱり君しかいないのだ黒河。…っと、話を戻せばオランダとフランスだけで終わるのもそれこそサッカーみたいだな。他の曲についてももう少し。
 「恋のほのお」の旋律のマジックはどこから来るのだろう。誰でも書けそうで絶対書けないメロだ。「雨にぬれても」は自転車乗りまわす映画の1シーンでこそ光る曲だと言い切っちまおう。タイトル・フレーズを歌う直前の弾みながら下っていくパートが大好きな「サークル・ゲーム」も忘れられない一品だ。ところでバフィーってどこのだれなんだ。この曲を聴くと条件反射で鳴り出すのがこれと同じくらい、いや、これ以上に大好きなジュディ・コリンズ「青春の光と影」で、こっちも絶対収録したかったのだが、70sエリアに入ってないじゃないか。ジュディのばかぁ。収録できなかったといえば「シシリアンのテーマ」と「雨の訪問者のテーマ」の両者もそうだ。映画音楽のばかぁ。


 ( >>VOL. 2 )

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Tracked on Jun 12, 2005 at 17:48

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