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アメリカーナ

 わが職場にある日突然やってきたアメリカン・レディはあろうことか私の左隣の席を与えられ、仕事の話で一向に盛り上がろうとしない右隣の男のへらへらした仕事ぶりをどう見ていたか。今となっては定かでない。わずか2週間ほどの彼女の滞在中、私と交わす話題の中心は結局音楽に落ち着いてしまった。

 今現在お気に入りのミュージシャンが一致する相手ってアメリカ人はおろか、日本人にだってそうそう見つかるもんじゃない。3年前に出会った彼女は、しかし、その貴重な相手であった。
 「今あなたの一番好きなミュージシャンてだれ」
ちょっと間を置いて私の口から出る答えを聞いたとたん、
 「Ohhhh! Reallyyyy? Me toooo!」
彼女に言わせれば、日本人からその名が出るとは思いもしなかったそうで。Hey, sweet lady、なめちゃいかんぜよサムライを。

 その「一致」したミュージシャンはThe Jayhawksというバンドである。当時彼らの『Sound Of Lies』やら『Tomorrow The Green Grass』を毎日のように聴き漁っていた私は、そこからあれやこれやのアメリカーナのことを話題に挙げた。例えばWilcoSon VoltPhishBlues Traveler、The Freewheelers、Dan BairdCake等々。こうなると、仕事の話なんかそっちのけ。当然のように職場にお気に入りのCDをざくざく持ち込むこの二人が、だから、いかに仕事に夢中になっているか、を上司に見せようと、細心の注意を払わなければならなかったのはいうまでもない。何しに来たんだ彼女は。

 あれから3年。相変わらず私のお気に入りはアメリカを軸にぶれることがない。孤高のWilcoを追う。Son Volt経由でひとり気を吐く野武士Jay Farrarを追う。枝分かれ元の豊潤な湖Uncle Tupeloにサケとなって遡上する。同時にThe Jayhawks、Tom PettyCowboy Junkies、そしてPhishから派生したMike GordonTrey Anastasioにもぴたりとくっついて離れようとはしない。他にもこの手の対象はあれもこれも出てきて私を誘惑するのに忙しい。Ron SexsmithRufus Wainwrightをはじめとするシンガーソングライター群を脇に抱えながら、こうしたアメリカーナの磁力から今もまだ私の体は逃れる術がないのだ。

 英国はといえば、『Stanley Road』から始まるPaul Weller周辺をうろつき、Eddi Reader嬢にまとわりついた他はとんと記憶がないぞ。育てよ新人。

 次の記事ではこの手のミュージシャンやバンドを一人あるいは一組とり上げて書く。書くぞ。書くのだ。書け。書くかもしれない。何書いてんだおまえは。

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