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中島みゆき

 化粧をしてみたいと思うほど私ゃもはや若い少年じゃなし。そうだなぁ、以前宴会かなにかの余興でやらされたくらいかなぁ。あぁよみがえる学生時代の「縦」の関係。怖ろし懐かし。

 「地上の星」を歌い上げる厳寒の黒四ダム・トンネル。いつのことだっけあの生中継。それを除けば中島みゆきという人の歌はもうここ何年も聴いてない。聴いてないけど、最近耳にするにっぽんの女性シンガーの歌、声、存在感をはるかに越えて刻まれている。そういう彼女の歌が、そう多くはないけど、いくつかある。

 「化粧」は間違いなくそのひとつ。

 この作品を初めて聴いたもうざっと25年ほど前、中島みゆきを通して、きれいでいたい、その執念のようなものを見せつけられた気がして身震いした覚えがある。クライマックスだと私がそう思うフレーズを歌う彼女の、その歌いまわしの凄まじさに身がすくむ思い。今聴き返せば、ああそうでしゅか、きっとそうでしょね、はいはい。などと受け流すことはできそうだけど、当時まだ女性の心なぞひとつとして知るはずもない少年には衝撃以外のなにものでもなかった。っと、今でも女心はよく分からないのだった。はは。

 今、孤高の中島みゆきはどんな景色を見せているのだろう。「化粧」の執念、「ホームにて」にかきたてた望郷、「店の名はライフ」に匂う私を含めた日本人が忘れがちになる人の臭さ、を越えるソングライティングが営まれているのだろうか。

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Comments

中島みゆき「化粧」については私も同感です。時代のせいもあるでしょうが、昔の歌はシンプルさゆえに聴衆の心に生きつづけているものが多いような気がします。現代の歌もいいですが・・・やはりその歌の歌詞について考えをめぐらせた歌は、思い出としてその人の財産になるんでしょうね。

Posted by: 名無し | Feb 15, 2004 at 00:31

そうですね。シンプルな「うた」がシンプルに人の心を打つことができた時代があったのだ、と思います。「戦争をやめよう」とか、「見上げてごらん夜の星を」とか、「僕の髪が肩まで伸びたら結婚しようよ」とか、「きみに会いに行かなくちゃ」とか、「銀河の向こうに飛んでゆけ」とかね。「あばよ」なんてのもありましたね。「立て。立つんだジョオオー」。っと、これは違いますか(笑)。

Posted by: つかけん | Feb 15, 2004 at 01:47

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